こちら豊島区池袋雑食課

イラク邦人人質の死を悼んで

実に無念な事ながら、イラクの邦人人質が殺害されてしまった。口惜しい事、この上無い。

あの若者の行為にはさんざん文句をたれたけれども、それと今回の結果は関係が無い。
テロリズムの卑劣な手段によって、どれほどの蛮行が行われたかと思うと肌が泡立つ。
行き先のハッキリした憎悪と、行き場の無いやり切れなさとで、今は胸が一杯だ。

よく、戦争とテロと何が違うのか。という意見がある。人殺しに違いは無いじゃないかと。
それは、そうだな。どっちも最低な事には違いない。最悪な行為なのは認める。
ただ、「当事者以外の人民を拘束して歩み寄りも何も無く一方的に要求を突きつける」
事は一般には政治交渉とは言わない。そんなものは、ただの無法だ。
何もアナウンスも無しに、容赦なく民間人の首を生きながらに解体する。
そんな蛮行が国家間の政治にあって良い訳が無い。
人倫を踏み外したやり方は、やはり「テロリズム」と呼称するのが相応しい。
政治紛争・戦争への怒りとは別の、人間としての怒りが働くのだ。

今回、あまりに短期間で事態が決着してしまったので、世論の巻き起こる暇も無かった。これは良い事なのか悪い事なのか。今ちょっと判らないでいる。

メディアの前には情報は優先順位があり、それには例外は無いという事も今回で判った事だ。
いや、そんな事は当たり前の常識だったのだけど、常識過ぎて今まで特別な意識が
持って無かったというのが正しい。今回はかなり震災に持ってかれた印象だ。

プロ市民やらどこぞのNGOやらが「これを見たら彼の解放の為に100人にメールを!」
とかなんとか言って、事態の本質から離れた訳のわからない運動をやらかす、
なんていう状況に陥らなかった事、そういう意味においては「静かな結末」だった。

しかし、だからこそ、深く考える余地があるとも思う。

騒がれているうちに歪んだ「自己責任論」だけが一人歩きして、
「無事帰還」でなんだか勝手に決着した形になって、事態の本質が何も見つめられる事なく終わった、前回の顛末とはまた違う問題があるだろう。

「あんなことがあった、こんなことがあった、あーたいへんだ」では本当に浮かばれない。
そればかりか、ここをスルーしてしまってはまた必ず同様の事件が起こる、
そんな静かな予感。でもほぼ確信に近いのだが。

ここから初めて「自分で考える」と言えるのではないか。
エキセントリックなバカ騒ぎに右往左往してヒステリックに声を荒げさえすれば、
「イラク問題を真剣に取り組んでいる」事になるというわけでは無いわけだしな。
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by gesotoku | 2004-11-01 18:12 | 雑談・愚痴

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