こちら豊島区池袋雑食課

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一息いれましょう

池袋の街はパッと見、人通りが多い。
例えば田舎から上京してきたばかりの俺のような者が駅前なんぞに立つと、
たちまちの内に呆気に取られてしまう。
横断歩道の信号が青にかわるよりも早く、前からドワッと人の波が押し寄せ、
後から硬質の雑踏に急かされ、みるみる都心の慌しさに飲まれてしまう。
そこでは立ち止まる事を許されない、前へ歩く事しか出来ない。
みんな何かに急かされ、ひたすらどこかへ向かい続けている。
あぁ、東京はこえぇところだっぺとその頃はつくづく思ったものだった。当時は。

ちなみに池袋駅は一日の利用客が都内では新宿に次いで多いそうで、
そう考えるとこの人ごみも成程頷けるものだなぁとは思うのだけれど、
実はそれは単にごく一部の繁華街だけに限定した話であって、
ちょっとばかり表通りを外れると、すぐに雑踏がやんで物寂しくなる。
閑散という言葉すら相応しいくらいだ。
池袋に「ベタな都会像」を求めると案外選択肢に乏しい。
この辺はいかにも片手落ちで、中途半端といわれる所以ではあるが。

新宿や渋谷のような都会の賑わいは嫌いじゃないが、それだけだと息が詰まる。
付かず離れず、かつちょっと垢抜けない、こういう所が好きで住んでいるのかもしれない。とはいうものの、それほど他の都心を知っているわけじゃないから、最初のご縁のなし崩しと言ってしまえば、もうそこまでなのだが。

まぁそんなこんなで、適度なゆるさは何時如何なる場合でも必要だなぁと、最近とみにシミジミ思うわけだ。
聞いた話なんだが、高田馬場の路地裏手にある静かなジャズ喫茶で、慌しく入ってきた女性客がいたんだそうな。
「コーヒーはすぐできますか?」
そのジャズ喫茶は何十年もやっている老舗のお店なのだが、あまりに気忙しげな様子のその人に、マスターが冷静に制して曰く、
「コーヒーには、コーヒーを淹れるだけの時間がかかります。」
と言ったそうな。
さすが! すぅばらしい! こういうユトリは常に持ち合わせていたいものだ。
せめてゆっくりコーヒーを飲む時間のある生活、それを許す時間。そしてそんな街、イイよなぁ。

さて、俺も珈琲茶房でもいくとするかな。ありゃ、手持ちが心もとない! ……やっぱりベローチェにすっかねえ。
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by gesotoku | 2005-11-30 17:15 | 池袋の話

「はいタカシ、約束のガンダムじゃよ」

コレジャナイロボ


「ばあちゃん!これじゃないよ! 俺が言ってたのはもっとこう、ばあーっとしているやつだよ!!」

じいちゃんばあちゃんが間違えてくれる事を念頭においたオトリ商品。
ある意味元祖"フィッシング"詐欺。知る人ぞ知る(つかまされた人ぞつかまされた)ガンガルやガルダンへのオマージュたっぷりの、"インチキ"テイスト満載の商品だ。

でも短絡的に「おばあちゃんのばかー」と罰当たりな事を言ってはいけない。
世のホビーがどんどん大人向けになり、本格指向を目指している中で
いまや「パチもん」は希少価値。こういう冗談を大真面目にやる会社は粋だな。
幼少期の痛々しい思い出を振り返って笑い飛ばそうという、懐古への回帰と遊び心が込められているわけだよ。

そんないかがわしくて涙ぐましい、なんともさもしくて侘しくて古めかしい商法ではあるのだが、
よくよく考えてみると今も「ハムスター物語」「ムシモンワールド」「ダイノキング」などなど、
未だにマジのオオマジ、バリバリのガチンコでやってる会社もあるわけだがな。
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by gesotoku | 2005-11-29 09:22 | 雑談・愚痴

ヒューザー社長の表情が気になってしまう件

ふと人間見た目が大事だなぁと考えさせられた。やはり外見や放たれるオーラみたいなものは対人関係にとって非常に大事な要点だと思う。
といっても、別に顔の造作の不自由な方々(俺も含めて)はダメダメだという話をしたいのではない。例のヒューザー小嶋社長の醜悪さの話である。

記者会見で口を開けば、「私が命をかけた作品」と繰り返し、そこに「顧客の不安」「社会責任」「企業倫理」という言葉は出てこない。
いかに自分が頑迷に執着しているか分からないのだろうか。醜い子供の駄々こね・足掻きにしか見えないのだが、どういうわけかあのオッサンは気がつかない。実に不思議だ。

ホテル仮住まいを要求する顧客に対して、7000円と金額を指定する有様。
きょうび7000円で真っ当に宿泊できるホテルなんてあるのか?出張とわけが違うだろうに。で、そのことを論客に指摘されると
「一人7000円でさえ大変な出費。宿泊費補填して30日計算でもン億円かかる」
と誠意や謝意を見せる前にまずソロバンを弾きだす。なるほど慣れたもんで数字を出すのは早いもんだ。計算勘定に明るいのは経営者の身に付けるべき癖というもので、それ自体は構わん。むしろそれ単独では立派なもんだ。
が、それをあの場でいけしゃぁしゃぁと言い放って、なお悪びれないというのは常軌を失した神経だろう。簡単に言ってバカでかつ下品だ。謝るフリして逆切れしているに過ぎず、と思ったら頭を下げついでにお上に泣きついて見せる。こんな時まで功利主義か。でもあの社長は「リスクマネジメント」が全然出来ていないけどな。

 ああいうバカの顔をブラウン管(今はぼちぼち違うのか)で目にするたびに、やはり知性と品性は表情に出るなとしみじみ思う。
どうすれば損失を免れうるか、どうすれば企業イメージを損なわずに済むか、どうすれば保障金額を軽減する事が出来るか、勘定に明るすぎるがゆえに、もう謝罪やらなんやらの前に計算が先に立っている印象だ。

何か行動を起こすでもなく「公的資金による助力」を口に出す。破廉恥だ。少なくとも本当にクレバーな人間は本心はどうあれ、あんな事は口にすまい。
生の人間ではなく、数字しか追って来ていない、濁った目付き。あんな顔つきの人間が現実に存在するものなんだなぁ。

責任を取る取る言いながら、
「明日にも地震が来るかもしれない。いついつまでにメドをつけるという時期を明言してはどうか」という指摘についても口を濁す。「それは明言できる性質のものではないウンヌン」だと。
検査機関が建物の欠陥を公表しようとするのを、「正義感ぶるな」と言ったとされる疑惑があるらしいが、そんなグロテスクで戯画的なシーンでも「さもありなん」と頷ける醜悪さが、あのバカ社長の威圧的なツラに集約されている。

「問題を起こした人間が謝る時にはどのようにすればいいか」の真逆を行っている。実に良い反面教師だな。
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by gesotoku | 2005-11-28 15:21 | 雑談・愚痴

無いものねだり

少し眺めの良い小窓を開けると、肌寒い朝の風がすべりこみます。
コーヒーマシンをセットし、ラジオのスイッチを入れると
穏やかに抑えたDJの声が今日のニュースをつむいでいて、遠くで鳴るクラクションの音を聞き流しながら、昨日古書店で買ったインテリアグラフとヨーロッパの旅行記を紙袋から取り出し、おもむろに一口カップをすすります。

やがてラジオのコールがもうじきの午前の終わりを告げ、
そういえばアンチョビとトマトがまだあったな、てな事をぼんやり思い出しながら、
さて早速パスタパンに火をかけるか、それとも次のレコードに針を落とす為にポータブルデッキに手を伸ばそうかふと迷う、その瞬間に緩やかな至福を感じて、
ひとりだというにも拘らず立ち止まってフフッと微笑んだりするのでした。

そんなウソ臭いほど爽やかな朝の目覚めを過ごしたい今日この頃、
こんにちはミスターロハス・げそです。

週末の夕方、渋谷のんべえ横丁にある「Non」で食後の珈琲をいただきました。
ここは二階建てなんだけど、上下合わせても4坪という省スペース(?)なお店。
ブックカフェというフレコミを耳にして訪れたのだけれど
古本の類はそれほど置いてなかった。むしろ物寂しい感じ。
「ユトレヒト」の江口宏志氏が立ち上げたお店と聞いていただけに少し残念。
この日たまたま品が少なかっただけかもしれないから、まぁあまり言わないで置きましょう。そういえば「タンタンの冒険inタイランド」の絵本が置いてあったのは愉快でした。

少しぬるめのカプチーノを空けて店を出て、お次は宇田川町の「アプレミディ」まで坂を登ることにしました。
大体いつもはソファに腰を落としてソウル関係のブックレットに目を通す事が多いのですが、今日は少し趣を変えて、窓際のチェアーに座って外を眺めつつマサラチャイを飲むことに決めてみました。
とっぷり暮れた群青色の空と、かすかに聞こえる雑踏がなかなかに心地よいものです。
一通り堪能して外へ出るとすっかり肌寒くなってしまいました。いそいそと足早にバスに駆け込んでそのまま帰宅。そもそも池袋にもひとつくらい、古本と珈琲とラウンジミュージックに身を任せていられる店がありゃいいのに、と切実に思うそんな週末のヒトコマでした。

今日はどこぞのFMテイストまるだしでお届けしました。まだ少し背中がカユいです。
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by gesotoku | 2005-11-24 13:21 | 雑談・愚痴

作家占い

suemaru0420さんのブログより、作家占いなるものを見つけたので、我泣き濡れてスクリプトと戯る。
そんでもってついでにぢっと手を見る。

~結果~
「gesotokuさんは芥川龍之介 です!」

はぁ、左様でございますか。

「● 芥川龍之介さんのあなたは、着実に一歩一歩進む、努力型の人です。根気よく物事をこなしてゆけるので、周囲からの信頼はかなりのもの。そんなあなたなので、時にはたくさんの頼みごとがかかえがちでもあります。たまには断ることを練習してみてもいいかも。自分は努力型なのですが、他人に対しては寛容で、だらしない相手などにも、厳しい顔を見せられない面があります。そのせいで他人の尻ぬぐいを引き受けることも多いことが特徴です。物事に集中しすぎて、自分から視野を狭めてしまうこともあります。たまには少し遠くから、自分を客観的に見てみるといいでしょう。」

子供の頃からのおひとよしで、頼まれごとをしては断れず損をしている。そんな人間実存だそうであります。物事に集中して、視野狭窄を起こすというのは、心当たりがないでも有りません。概して、このウェブログなる記述媒体を物して久しい人間たるもの、多少の視野狭窄はいや詮方無き書生の所作、乖離できぬタイピングの生理、であるかもしれません。そのような自分を客観視できているかどうかというのは、ともすれば自らの評価の拙劣なる欺瞞、過大評価と過小評価から生まれる、エゴという名の驕りが見え隠れするのではないかと思え、山里の立ち木のように遠くから自分をみやるというのは、なかなかどうしてむつかしいものと思われますね。


「● gesotokuさんのラッキープレイスは、大陸棚です! 」

…つまるところの、このラッキー・プレイスに赴かんとすると、結果的に入水自殺になりはすまいかと、日々言葉足らずで畢竟逼迫している僕の脳裏にも、それくらいの想像は容易に出来たのであります。しかも、そこへ辿り付く事前にあからさまな無様な水死を遂げるであろうことは、水鏡の如く明らかな事であったので、私としてもこのような結果、現実の大胆なる提示を前に、ぼんやりとした不安を抱く事しきりなのでありました。(了)


作家占いはこちら。
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by gesotoku | 2005-11-21 17:06 | 雑談・愚痴

地下鉄東池袋駅でフリーマーケット開催

20日は東池袋駅コンコース内でフリーマーケットが行われた。
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コンコースは端から端までざっと300メートルほどあるのだが、
そこの片側に手狭ながらも賑やかに露店が建ち並んでいた。
風通しのよい開放的空間とは違い、地下の雑踏に人ごみが群がる様はまるで戦後ドヤ街のような趣き。勿論米や野菜は売ってなかったけれども。
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で、東京メトロ主催ということでひとつ気になるもの光景が。
「営団」時代の路線図が売っている。
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100円くじで当たれば巨大な営団路線図が当たるのだが、
300円で有楽町線、日比谷線、千代田線など他の路線図も購入する事が可能。
案の定鉄っちゃんとおぼしき層で、一味違った盛り上がりを見せていた。
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「東京メトロ各車両ストラップ」や「地下鉄チョロQ」といったいまどきなものから、
営団時代の制服ボタンなどといったニヤリとさせられるアイテムも。
今回単発での開催となったわけだが、訪れた客の反応は概ね好評で、次回も期待できそうだ。
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by gesotoku | 2005-11-21 13:01 | 池袋の話

2005年流行語大賞ノミネート寸評

2005年流行語大賞に「のまネコ」「萌え○○」など60語がノミネート

またいつものやつが、ぼちぼち到来する頃になったらしい。
「これでいよいよ年末、といった雰囲気ですね」みたいな口上で小谷真生子が身を乗り出している様が目に浮かぶようだ。

で、結局「のまネコ」は新語・流行語といえるのか。あれは一連の騒動が話題になっただけであって、決して流行ったわけではない。ただ面白がられただけだ。
新語、つまり醸成して日常通俗的に使用されるように到った語句、といえるかというと、やはりそんなわけはない。なんだったんだこれ。

以下ノミネート候補を寸評。

「愛・地球博」
授賞式にはキッコロとモリゾーが出てくるのだろうか。

「クールビズ」
どうもこの大賞には伝統的に「政治枠」というものがあるようで、ブッチホン、中二階など限りなくしょーもなく、しかも「聞いたことねーよ」というものばかりで、故に「枠」への疑惑がより一層深まっていたわけだが、さすがにようやく相応の語句が登場した模様。受賞者は福田康夫と思わせて小池百合子と見たがどうだ。

「ハードゲイ」「フォーーー!」
まぁこの辺は妥当な線だろうな。一番真っ当に流行った言葉だろう。これ言ってりゃ忘年会ネタは安泰、年末にはのべ何万回もの腰振りが行われる事でしょう。ただ激しく寒い光景だとは思うが。

「iPod」
アップルの役員が出てきたところでつまらないし分からない。
確かに流行ったが、流行っ"た"ことにしてしまう危険性を首筋あたりにチリチリ感じる。

「フィッシング」
フィッシング詐欺じゃなくてフィッシングなのか。これ誰が出てくるのよ。豊島区雑居ビル某会社勤務・部長Aさん(21歳)なんて出てきても困る。いや、見たいけどな。

「ブログ」
これは順当に考えると眞鍋かをりだろう。しかし、本来のブログユースとは微妙にかけ離れた人員である事には違いないのだが。生協の白石さんが出るというサプライズがあるかどうか。そういえば「サプライズ」ってのも去年のノミネートだな。俺が古いのか、息が長いのか。

「萌え○○」
これもどうなんだろう。この言葉を集約して端的に体現できる存在は3次元に存在するのであろうか。どうせ伊東美咲で手打ちって気もするが。もはや集合写真の絵ヅラで決めている感もあるが。
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by gesotoku | 2005-11-15 10:57 | 雑談・愚痴

物寂しい「ひかり町ラーメン名作座」

いつぞやの月曜夜、ひかり町へ寄って見た。
サンシャイン通り側から入ったのだが、こちら側の入り口はなんだか薄暗くて影が薄い。
ノボリもしょぼくれていて、夜の闇に消された印象でなんだか冴えない。
もっとも、賑やかな60階通りに到っても、ともすれば通り過ぎて気にもとめないような存在感でしかない。

顔もそうなら中身も、って事かは知らないけれども、横丁の小路を入ってそれぞれ店屋の窓をのぞきこんでみると、どこも「ポツ、ポツ、ポ」さもなくば「ガラ~ン」といった風情で、なんだかとても物悲しい。え、ここやってるの?と一瞬疑いたくなる外観だ。

ひかり町ラーメン名作座は、その名の通り昭和初期の名画座をイメージしたつくりになっている。多分に新横浜のラーメン博物館を意識したののだろうが、意図せずして、かくもホントに物寂しい、さびれた雰囲気になっているとは何という皮肉だろう。
 よくある物産展や「ラー博」のように、有名ラーメン店を集めて派手に仰々しくやればネームバリューとお祭り騒ぎの付加価値で、ある程度は客を呼び込むことが出来るだろう。でも、中の店はどれもまるで聞いたことの無い、少なくとも一般の方が「大勝軒」だの「すみれ」だのと列挙するような名店ラインナップには入っていない店ばかり。
「イベント」になりきれないとしても、それはそれでもよし。「日常の食事の、一選択肢」たりえれば何も言う事は無い。いや、ラーメンというものは、すべからくその程度のものだし、その程度のものであるべきではあるのだが。でも、そのような物であれば普通の人は隣りの390円ラーメンや食堂に足を向けるわけで。

 要するに、どこぞの店とも良く知らない、食べてもさほどの感銘も受けない、かといって毎日食べるにはちぃと高い、というわけで、こうなるともうどうしようもない話だ。

そういった踏ん切りの悪さが今日の寒々しい光景を生んでいるのではないかなぁと思うのだが。
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by gesotoku | 2005-11-14 13:49 | 池袋の話

気まぐれに江戸川乱歩を始めてみる

ホーネホネロック!(ホーネホネロック)
ホーネホネロック!(ホーネホネロック)
ホネホネー Ah ホネロック

 気だるい昼下がりを鞭打つ地獄の雄たけび、
みなさんいかがお過ごしでしょうか。DJげそです。

 読書の秋ということで、普段なかなか手に取らないであろう本をちょっと読んでみようかと思って、サンシャインシティ2階の新栄堂書店にいったみた。ここのありがたいのは、文庫が書店別ではなくひたすらにジャンル別・作家50音順で並んでいること。古本屋スタイルとでもいうべきか。

 大体世の中の人間は、「どこの書店から出ているか」よりかは「作者は誰か」で文庫を手に取るもんだから、これは至極当然の摂理である筈なのだ。無論、新書新刊の類はジャンルごとにブースがあって平積みになっているから、その点は抜かりない。無論岩波文庫であるとかちくま学芸文庫であるとか中公新書であるとかはキチッとひとどころに収まっている。要するに角川書店、集英社、小学館、講談社、有象無象のアレコレ文庫は皆いっしょくたでええやんか、というポリシーであるわけだな。

 まぁ一方で、
「角川スニーカー文庫か富士見ファンタジア文庫しか読みません!だってイラストがかっこいいから!!!」
みたいな事をギギギッとキモに銘じている人も、中にはちょっとはいるかもしれないが。で、片っ端からグルッと回った結果、さて池波正太郎と大沢在昌とどっちにしようかなぁなどと考えていると、不意にビシッと異彩を放つ白の背表紙が目に止まった。

 光文社の「江戸川乱歩全集」だった。そういえば俺が小学校の頃、少年探偵シリーズが図書室で一大ブームを巻き起こしてた事があったようだった。コミックを回し読むようにして、みな取り合って一心不乱に読みふけっていたよう、だった。挙句、授業の課題で出された読書感想文が皆が皆してこれかモーリス・ルブランばかりという、壮絶な快挙を成し遂げた、ようであるらしかった。
 どうもさっきから語尾の抜けが気持ちよくないのは、当時俺はまるでミステリ読書をしなかったからで、かつ「流行っているらしいけど、あんまりねぇ」とヒネクレ者のアマノジャクを決め込んで「やっぱこれだよな」と一人アシモフを読むという背伸びしたガキであったわけだ。今にして思えばなんとまぁ感想文の書きにくい本であったことか。

 で、この目に止まった江戸川乱歩全集を、ちょっと読んでみようかなという気になった。ただ、全三十巻のようだが所々に抜けがある。特に第一巻が無いのが残念だった。まぁ歴史大河ものを読むのじゃ有るまいし、どこから読んでも支障なかろうと「黒蜥蜴」を手にとってレジへ持ち込みざま、一応試みに聞いてみることにした。

「あのう、第一集が見当たらないようなんですが…」
「アッ、光文社の全集ですよねェ!?」
店員の顔がパッと輝くのが分かった。この人は乱歩好きなのだろうか。
「あぁはい、あればいいかなと思いまして…」
「えぇえぇ、あれは装丁がイイんですよねぇ。わかりますよぉ~!」
「あ、いや、何となく見つけただけでして」
「ゴメンなさいねぇ~。やっぱりちょっと切らしているみたいなんですよぉ~、いやぁ~申し訳ない」
「あ、別にこだわっていませんので…これだけ下さい」
「おッ、『黒蜥蜴』を選ぶなんてシブイですねぇ~」
「あ、いや、そういうわけでは…」

……我ながら何がどういうわけなのか全く分からないが、第一集が無い事の申し訳なさと江戸川乱歩読みを見つけた歓喜とを店員に恭しくまくし立てられて、俺はなんだか少しだけ申し訳ないような気分になった。
店員さん、乗り遅れたミーハーチョイスにすぎなかったのだよ。あれは。
というわけで、いつもよりちょっぴり熱心な面持ちで読み始めているのだった。
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by gesotoku | 2005-11-11 11:45 | 雑談・愚痴

こだわりにも程がある。

SANSPO.COM-社会 [携帯にわいせつ画像350枚!?人気ラーメン店主を逮捕]

「本部総務のものだが、他のバイトの子に感染症の疑いがあった。年の為に局部を写真に撮って返信してほしい」
ってな口上で、純粋な、しかしそれゆえにバカな子供がコロッと騙されたわけだそうな。
1000人にやって30人から返信があり、計350枚以上の画像がウンヌンしたんだと。
「成功率3%だが」って新聞はいうが、俺はそれよりも1000回もルーチンを繰り返した下衆根性というか執念深さに呆れ果てたよ。同様の前歴があったっていうし、もうダメだなこいつは。

>>前の事件を機にサラリーマンを辞め、有名ラーメン店で修業の後、
>>平成15年に自らラーメン店を池袋に開業。メニューは少なくシンプルだが、
>>短期間でなかなかの人気店に育っていたという。
>>ちなみに店名は、日本映画を代表する大傑作の題名にちなんだようだが、
>>事件は内容も筋立てもトホホだった…。

日本映画を代表する大傑作といえば、アレですよね。黒澤の。
志村喬が侍を集めて山賊と戦うヤツ。三船が農民出身の痛快な暴れん坊でな。
となると、あの五叉路のところだな。

例の「あ・うん」(そういえばこれも映画のタイトルにあったな)店主の婦女暴行に引き続き、
「池袋」の「ラーメン屋店主」が「性犯罪」で「逮捕された」のはこれで二度目と言う事になる。
世の中これだけのロゴス・センテンスがあるなかでバチッと連続して一致するのも珍しい話ではあるなぁ。

>>わいせつ画像集めへのこだわりは、コッテリ味にあるのか?

甚だしくバカな一文だな。池袋のコッテリ系ラーメン屋が色めきだすぞこれ。
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by gesotoku | 2005-11-11 09:35 | 池袋の話

池袋界隈を裏からうろつきまわるブログ。雑談も多め。
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